強くなりたい
Defstar Records Inc.
2013-10-23

こんにちは。

強くなりたいと願うことがあって、強くなることばかり気にして過ごした。

けれど、強くなっていくのは、全然関係のない部分ばかり。必要な、自分の弱さをどうすることもできない。弱いところばかり浮き足立って、結局、なんにも自分は進歩していないとまで、考えてしまう。

けれど、何が強くなったんだろうか。

こんなことに弱くなってちゃいけないけれど、何に強くなったんだかも全くわからない。

強さを願うあまり、色々なものにあやかって、強い自分になれるようにとお願いしてみる。けれど、本当の強さってなんなんだろう。今、眼の前にあるこの弱い自分を「受け入れてやれるだけの自分」になるってことなんじゃないかなって、ちょっと考えた。

自分はどこから見ても弱い。どう考えてみても弱い。弱いからこそ、よく吠える。キャンキャン、うるさい程あれやこれや、手を出して、人の事情にお せっかいを焼く。でも、どうしてなんだろうと考えてみたら、弱いからなんだよね。人に見捨てられるのが怖いっつーか。人に必要とされていたい。そこが、物 事の本音だったんじゃないかと思うんだよね。

それで、やっぱり、世の中、色々な所で怒られている人を見たりもする。

こんなところで怒る必要もないじゃないかと思いながらも、理不尽さを理不尽さで通すしか、道はないんだろうか。

そういう意味で、理不尽を超える勇気が欲しかった。

 

勇気は、心の強さだと言うけれど、本音を言えば、相変わらずわたしは弱い。弱いところだらけで、ええカッコシイで、結局は、見えっ張りな面もある。負けず嫌いで、のし上がっていく中で、本当に強い人なのかと問われたら、即、「実は凄いヘタレなんです」と答えると思う。

 

先日、安倍総理が、FBにて、ご自身が批判されたのを受けて、批判し返した。

 

こんなことさえも、総理として許容できないのか。人々は皆思うと思う。けれど、総理だって、本当は批判されるのが怖い、メンタルの弱さがあるし、つ いでに言えば、誰だって褒められたい。あなたが苦手な上司も、あなたをパワハラする上司も、実は本当は、褒めてほしい所を持っている。

 

プレジデントに載っていたんだけれどね。なんで、ソフトバンクの孫さんが、ツイッターをやるのかという話で、本当は、一般大衆から褒めてほしいので はないかという見解が書いてあった。あんな大きな組織のトップになったら、きっと褒めてもらえて、お追従の毎日であると思うだろうけれど、実質、褒めて欲 しくて、認めて欲しくて、どんなに上に上がっても、人の本質はそんなもんなんだよ。

上になったんだから、立派に責務を果たして当たり前ではなく、それでも、一般に打たれ弱い面もあるんだよ。批判が身にしみることも、辛すぎることもあるんだよ。そんな弱さ、誰もが持っているんだ。

だから、強くなることより、弱さを超えたいと思う。

 

なので、まず、上司を褒めることにした(苦笑)。

 

おっさんは、苦笑して、「君の意図は読めている。うちが、なんの専門か、忘れたようだね。」

 

そうだ、行動経済学をやってきて、今更、おっさんを褒めても、意図はまるわかりである。でも、おっさんは、ちょびっと、嬉しそうにしてた。帰り道、スキップしていた。

きっと、誰も、同じ事を考えて、誰も同じ寂しさを抱えて、誰も同じ満たされない思いで生きている。

それを、自分が受け止めてあげるだけの自分になることが、強くなるより必要なことじゃないかって思うんだ。

強くなって相手と戦うだけじゃ駄目なんだ。