新ナニワ金融道 20 (SPA COMICS)
青木雄二プロダクション
扶桑社
2014-01-31

こんにちは。

あっ、タイトルからして、今日はごめんって思うんですけれどね。食事時はあまり読まないほうがいいかもしれません。

来客が着ていて、その片方の方で思い出したんですけれどね。前に、やけにそこを車で通ると、「XX組」って書いた札や、「ZZ連合」とか書いてあるステッカーを車に貼っている人がいたんですね。未だ、そっち方面に向かうと、高速道路、横見りゃ、893さんの車ですわ。

そこの近所にいた方がこう仰るんですよ。60越えてね、真顔で、「あそこの森には近づかないほうがいい。ろくろっ首がでるから。」って仰るんです ね。民俗学でもお馴染みの、婉曲な言い回しがありましてね。わたしは瞬時に思ったんですね。所謂、あんどんの油をなめに来る「ろくろっ首」ではなくて、「首吊り死体の惨状」を現したものだろうなって。

その当時、そんなに今より、知っている事も少なかったんですけれどね。うすうす、気がついていたんですよ。世の中の、妖怪って言われるものの半分に は、所謂悲惨な現状を、そういう言葉で封じ込めたものがあるんだなって。水木しげるの本には、大きな屋敷のかもいから、ぶら下がる妖怪がいるという。長男 は、日本帰国後の心霊物件で、梁とか、かもいとかなかったんですけれど、上からぶら下がる大きな顔を見ましてね。凄く驚いていたんですね。けれど、あれ も、婉曲に、その屋敷で、首吊りした人を表しているような気もしたんですね。

まぁ、実際、何でも見たがりなので、実際に、その森に子供を上手に散歩させつつ、行って見たんですけれど。そうですね。所謂、妖怪はいなさそうでしたね。首をつりたい人は、幾らでも呼びそうな立地でしたけれどね。

なんで、そんな事を思い出したのかって言われると、実は、わたし、トマトの苗を先日買い求めに言った先が、そこの近所なんですね。どうしても、その店の 苗がいいんですよ。今まで、丈夫に育ちましたのでね。主人が車を運転して行くんですけれど、どうしても、どうしても、そっちの森に向かってハンドルを切り 始めるんですよ。「おいおい」って心底思いましたけれど、あの人、「あれ、おっかしーなー。」って言いながら、どんどん、そっちに向かって進むんですね。

再度、行かないように、強引にUターンしてもらいましたが(涙)。

人間の首って、恐ろしいほど伸びるんですわ。実際に、そういう現場見た人は、ほんと、トラウマになりそうな程ね。人体って、凄いんですわ。考えられ ない状態を作り上げるんですわ。それを、ズバリ直球に言えなくて、婉曲な言い回し・・・・=民俗学の殆どや、妖怪の話だと思うんですね。そこまで、婉曲に 言わなきゃいけない惨状って、私も随分、人の死の場面に出くわしますけれどね。本当に、悲しくて、どう表現したらいいのか、けれど、子供たちに見られちゃ 困る勢いで、なんとなく、言って見ましたってことはあると思います。

あぁ、それより、もっと人が首をつりそうな場所の感じの方がどうなのかって?

うーん。それはなんとも言えないですね。つりたい人が吸い込まれるというより、その近辺の方々の商売の方が、重要なんじゃないですかね。きっと、清めても清めても、また濃くなりますって。そういう仕事が、あるんですよ。金貸しって言いますけれどね。

 

 

総員玉砕せよ! (講談社文庫)
水木 しげる
講談社
1995-06-07