おはようございます。
先程まで寝てた。いや、普通は夜中三時半過ぎは、誰でも寝ている時刻である。
突然、気配がした。
ふっと、目を開けてなんだろうとふとんに潜っていたら、宿の別室から、いきなり電子音が鳴りだした。
音階は、おじいさんの古時計の曲の、今はもう、動かない(ここ溜めて)おじいさんの時計と調べを奏でた。
動いている電子機器は、全て山小屋の一室に集めてから寝た。携帯の着信音ではない。他の部屋の家電はみんな電気コードを抜いたはず。
あっちでひとり鳴るものはない、と断言できる。
じゃ、何が鳴っているんだろう。
長男は、電子音を聞いて起きてこう言った。
お母さん、メール来ているんじゃない?
息子はまた、寝返りを打って寝た。
いや、ひとり取り残されて自室で思うことは、何も動く電化製品がないこと。というより、フレーズの妙な溜め感に違和感を覚えた。機械的ではない妙な溜め感に、うすら寒い恐怖を覚えた。
ひとしきり、布団で考えたが、かなり怖いので、見に行くこととした。
やはり、電化製品は動いていない。そもそも、山小屋なので、寝る前に電化製品を切ってくれとたのまれていたし、確認しても、コードがぬけている。
これに、似た現象には出会った事があるし、あの時もうすら寒い恐怖を覚えた。
昨日は、感じでしか分からなかった山ノ神。
アラームが鳴って一時間したら空が明けてきた。
ちなみに、山小屋には時計がない。
嫌だ(涙)こういう地味な怖さは。
だから、お盆に泊まるところがなくて、やまごやをチョイスせねばならなかった時、家訓を思い出したのだ。
実母は言う。山小屋はそういうものなのです。
あれは、昭和の出来事かと思ってましたよ。お母さん。
朋
PS:家訓についてお問い合わせがありました。家訓はこちらをどうぞ。リンク先参照 まさに、冷え冷えする家訓です(大号泣)。