玉藻の前―伝奇絵巻
さちみ りほ
原書房
1999-06

こんにちは。

不倫体質は、支配願望が強いってエントリで、支配願望は、母性エネルギーの反社会的な側面であるってことについて書いたわけですが、支配願望は、誰 にでもあって、それこそ、男にもあるんですね。で、女性は、男のどこを見て、セックスまで至るのかってところで、若干考えたことを書きます。

女性って、基本的に、子宮でものを考えると言いますが、感情面で何か凄く惹かれないと、セックスにまでは至らないんですよ。だから、物凄く性感を開 花されて、そういう快楽物質だけに浸った女性は凄く少なくて、大体のビッチは、男のセックステクニックに対してあんまり満足していないと思うんですよね。 セックステクニックが、凄く上手ではないけれど、モテル男性は、殆ど、イケメンか、尽くしてくれる男か、もしくは、女性の心に触れがちな守ってあげたい人 とか、そういう奴こそが、こういうビッチ市場を上手に渡り歩けるわけで、まぁ、表は涼やかな男ですが、内面は最低な男って多いものです。

それで、結局、渡り歩くことが出来る男に、よほどのテクニックがあるのかと言えば、強いて言えば、ビッチ市場に食いつく男の方々に申し訳ありません が、セックステクニックが上手な方って、そんなにいないです。いたとしたら、これは、薬を使うか、893か、どっちかしかないのではないかと思うんです よ。純粋に突き詰めて考える人は、パートナーとの相性を大事にしますし、パートナーの体の内部にある「子宮」とか「膣」の出来具合が、いいわけであって、 そうなると、同じような体のつくりをしている女性にめぐり合うって事、凄く少ないんですよね。

開花を一生懸命行う男って、一見、尽くしているように見えますけれど、これも中々、支配願望が強くてですね。

他人から得られるすさまじい快楽物質を味わうと、これ、同じ人ではないとダメなんですよ。無論テクニックって点もそうですが、テクニックを披露でき るだけの肉体条件が整わなくてはならないんです。単純に肉体条件って言いますけれど、女性部分は、そうそう、みんな同じではないんですよ。だから、その肉 体を上手に扱えるだけの条件はないとダメなんですね。

特に、快楽物質って、エンドルフィンなんですが、もう、恍惚感をもたらしまして、これが、日常のストレスを凄く癒すんですわ。

ストレスが多く感じる人、絶望的な人が、このエンドルフィンなんか感じると、もう、これの為に、人生捨てましたって言っても過言じゃないほどのエン ドルフィンは、物凄い癒し効果を持つのですわ。だけれど、ただ単に、不特定多数と寝ているビッチさんには味わえないんですよ。ビッチさんは、征服欲を満た して、満足しているだけであって、好きな人の自己中心的な面とか、そういう面を見ながらも、ルックスやステータスや、表向きの性格に酔うんですわ。

真にエンドルフィンの快楽を味わったりすると、もう、殆ど一人の男性に絞ってしまいますよ。条件が整うからですね。

ルックスが良くて、ステータスがあって、表向きの性格は鬼畜じゃない人がいたら、もう、若い頃からもてますよね。だから、男のテクニックとして、テ クニックがないのなら、ここで、挽回して渡り歩くしかないのですよ。小奇麗な清潔感を売りにして、品のある感じを振りまく、そうすると、ビッチ市場の中 で、空前の売り手になるのですね。

ところが、殆どの男性は、自己中心的で、結果的に、弱っている女性のメンタルを突いて、不倫に持ち込むわけですよ。

その中で、出来るだけ、相手が離れていかないように、セックステクニックを磨くのですが、まぁ、不倫をして、中々相手と別れられない女性の方を見て て思うのですが、普通の恋愛をする男と、不倫をたくらんで、ビッチ市場を渡り歩こうと思う男とは、そもそも、目的が違うので、使うツールも変わりますし、 意図して磨く部分も変わりますし、結婚を目標とする男の草食っプリに涙しても、不倫が好きな男は、結婚を目標とするお付き合いに関しては、やっぱり、草食 なんですよ。

結婚と恋愛は、男にとって意味が違うのですよ。昼間は厳格な妻、だけれど、夜は娼婦の妻ってのは、男の永遠の憧れのテーマですが、実際は、夜だって 厳格な妻でしょう?それを、夜は娼婦でいて欲しい面を満たさなければ、やっぱり、男は、それを探しにいってしまうんですよ。極めて、自己中なのが男であっ て、あなたはあなたで、結婚に値する人だと思っているなら、極めて草食になるんですよ。

ただ、ビッチ市場に食いつく男は、肉食で、自分がどこに欠点があるか分かっていますからね。だから、イケメンではない男は、それなりに、一回やった ら、気分が変わるほどのダイレクトな奉仕精神でアピールしてきますし、イケメンは、イケメン振りを磨きますしね。そりゃ、それなりに、向こうさんも傾向と 対策を練って挑んでくるんですわ。それ程、不倫と言うのが、面白いのかというと、まぁ、それだけ、性ってものは、支配をつかさどるのだと思いますね。

不特定多数を渡り歩いても、傷つく心を止められない人は、不特定多数に大事にされないから傷つくのであって、そんなに大事にして欲しかったら、下手 な鉄砲数打てば当たるようなやり方をしないほうがいいと思うし、ストレスを、エンドルフィンで開放することを学んでしまった人は、パートナーとして、パー トナーを大事にすることを学んだほうがいいし、不特定多数を渡り歩いて、欲求が満たされるようなことはないですよ。

そもそも、不特定多数という場合は、相手に「イケメン」ばかりじゃない時が多くて、それこそ、「ごめんなさい」をしたい人のほうが多いでしょう。

世の中、見ててくださいよ。イケメンだと言われる人のイケメン度と、腹黒さって、結構比例していますよ。

本当に知性があって、品性があって、そういう人でイケメンなひとって、そもそも、ビッチ市場を渡り歩かないですからね。一目見て、あぁ、受け入れら れる人だなと思って、女性は、ことに挑むわけですが、その、受け入れられる人のいる市場を視て歩くと、結局、ろくな男はいないですよ。大体、本気でいい 男ってのは、パートナーを大事にしますし、純情で、そういうひとの奉仕精神って、とてもいいものですよ。

それを、見た目だけ凄く綺麗だと思って、一生懸命、ビッチ市場に食い込もうと思う人自体、まぁ、目には狡猾さが表れていますよ。少なくとも、知性のある狡猾さというより、だらしない性格は外見に出ますよ。

それを、あなたがどう思って、既婚でも、未婚でも、ビッチになるんだかは分かりませんが、少なくとも幸せは、エンドルフィンの出方の多さより、別にあるんだと思うんですがね。どうですか。

不特定多数を支配しても満足しきれないストレスを、少し、見直してみるのはどうなんですかね。

 

 


 

他人を支配する黒すぎる心理術
サンクチュアリ出版
2013-09-10